絶対参照を利用した数式を作成

数式にセル番地を利用することをセル参照と言います。

セル参照には相対参照と呼ばれる基本の参照方式の他に絶対参照と呼ばれる方式があります。

この絶対参照を利用し、相対参照ではコピーしづらい数式も簡単にコピーできます。

 

では「パート賃金計算表」を作成してみましょう。

最初は相対参照で数式を作り数式をコピーしてみましょう。

 

セル【C6】に【=B6*B3】と入力します。

エンターキーで数式を確定します。

 

セル【C6】右下のフィルハンドルをセル【C21】までドラッグし数式をコピーします。

相対参照を利用したため下図のような結果になり正しい計算結果が得られていません。

相対参照で作った数式は下図のようにセルの参照がずれているからです。

そこで、参照するセルを固定するには絶対参照を利用します。絶対参照で数式を作ることで、数式をコピーした場合も同じセルが参照され、正確な計算結果を表示できます。

★絶対参照を設定したセルにはサインが付きます。

 

セル【C6】に【=B6*$B$3】と入力します。

エンターキーで数式を確定します。

 

セル【C6】右下のフィルハンドルをセル【C21】までドラッグし数式をコピーします。

絶対参照を利用した数式をコピーし、計算結果を正しく得ることができました。

絶対参照で作った数式は下図のように、数式をコピーした場合も同じセルが参照されているからです。

作成するデータにより絶対参照が適している場合と相対参照が適している場合がありますので、状況に応じて判断しましょう。